研究内容

海部研究室では現在,おもにウナギの保全と持続的利用を目指した保全生態学的研究を行っています。現在進めている研究テーマには,以下のものがあります。(2023年7月20日現在)

  1. 河川や沿岸域におけるウナギの生態調査
  2. 放流自体の是非を含んだ、より効果的・適切なウナギ放流手法の検討
  3. ウナギのIUU(違法・無報告・無管理)漁業および流通の実態調査
  4. 人新世以前のウナギ属魚類の生態および分布調査
  5. 国際的なウナギ資源管理の仕組みの検討
  6. インドネシアにおけるウナギ資源の持続的利用の検討

現在行っている調査研究(研究予算)

  • 「ニホンウナギの保全と持続的利用を可能にする管理指標の研究」
    旭硝子財団 ブループラネット地球環境特別研究助成(研究代表者)2023-2026年度
  • 「高効果・低リスクかつ現在の国内制度で実現可能なウナギ放流手法の開発」
    科研費(基盤A,研究代表者) 2022-2026年度
  • 「STEAMの理念を取り入れた総合的・基礎的な理科必修科目に関するカリキュラム研究」
    科研費(基盤B,研究分担者)2022-2025年度
  • 「分野横断型研究による日本列島におけるニホンウナギ分布変遷の復元」
    中央大学共同研究プロジェクト(研究代表者)2022〜2023年度

過去の調査研究

  • 「学際的視点に基づく、東アジアにおけるニホンウナギの保全と持続的利用の課題整理」
    中央大学研究クラスター形成支援制度(研究代表者)2021〜2022年度
  • 「EUと東アジアにおけるウナギ属魚類資源管理の比較研究」
    科研費(国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)),研究代表者)2020〜2022年度
  • 「耳石安定同位体比を利用したニホンウナギの天然加入個体/放流個体の分布状況の解明」
    科研費(基盤B,研究代表者) 2018-2021年度
  • 「ウナギ属魚類の保全と持続的利用に向けた総合研究」
    中央大学共同研究プロジェクト(研究代表者)2018〜2019年度
  • 「効果的な放流手法検討事業」
    水産庁委託事業(共同研究者)2016〜2019年度
  • 「河川における放流ウナギと天然ウナギの識別調査」
    鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会 奨学寄付(研究代表者)2018年度
  • 「鰻来遊・生息調査事業」
    水産庁委託事業(共同研究者)2017・2018年度
  • 「内水面資源生息環境改善手法開発事業」
    水産庁委託事業(共同研究者)2017年度
  • 「自然保護地域における協働管理のための情報交流システムの開発:奄美大島をモデルとして」
    環境省環境研究総合推進費(共同研究者)2014〜2016年度
  • 「平成28年度ニホンウナギ保全方策検討委託業務」
    環境省委託業務(検討会事務局)2016年度
    成果物:「ニホンウナギの生息地保全の考え方
  • 「2016年ウナギ未来会議」
    ロンドン動物学会 奨学寄付
    主催:日本自然保護協会、中央大学研究開発機構、北里大学海洋生命科学部、ロンドン動物学会、国際自然保護連合種の保存委員会ウナギ属魚類専門家グループ 後援:IUCN日本委員会、大隅うなぎ資源回復協議会 協力:パルシステム連合会
    成果物:ウナギ未来会議レポート
  • 「天然及び養殖ニホンウナギの混用試験」「耳石安定同位体比を利用した河川における放流ウナギと天然ウナギの識別調査」
    鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会 奨学寄付(研究代表者)2016年度
  • 「ニホンウナギ保全方策検討委託業務」
    環境省委託業務(研究代表者)2014・2015年度
  • 「経験水温の相違を利用した,ニホンウナギの天然加入個体と放流個体の識別法の開発」
    科研費(若手B,研究代表者)2013〜2014年度

ほか